こんばんは附木です。
本日新潮ミステリー大賞様へと、原稿を出してきました。形になったら嬉しいな。
さて、今日のトピックはこちらです。
目次
1.今回の原稿の根底にあったと気が付いたこと
はい、本日郵便局さんにお願いしてきた原稿は以前から書いていたように新潮ミステリー大賞様へ応募するものでした。
今回のミステリを書くにあたって、不思議と「舞台は石巻にしよう」と思い起ちその通りに書きました。すでに原稿が手元を離れてから気が付いたのが、あの小説は3.11が根底にあったのかもな、それで舞台をあそこにしたんだな、ということ。
石巻には縁のある人々がいますし、南三陸にはボランティアへ行ったこともあります。そこで感じた色々が、思えば今回の小説にはたくさん含まれていたなと改めて気が付きました。
そうした体験から派生した「人の縁」、「家の繋がり」、「連綿と続く物語」。そういうテーマのものを偶然とはいえこの日に提出できたことを嬉しく思います。
2.3月11日に際して
上記の通り、震災の後2度かの地を訪れたことがあります。1度目はボランティアで、2度目は遠縁の親戚を訪ねて。
2度目に行ったときは、自分たちも辛いだろうにいろいろと車を走らせて見せてくれました。ひしゃげてつぶれた車、流され切れた線路、荒廃した海沿い。1度目のボランティアの記憶と相まって鮮明に思い出せます。
その中で記憶に焼き付いている言葉があります。
「こうして来てくれるだけで嬉しいんだ。またきっと来てね。」
「いつ災害に巻き込まれるかわからない。自分たちのためにも、自分の住む街の写真を沢山撮っておきなさい」
それ以降、なんでもない景色でもばしゃばしゃと写真を撮っています。まあ、その写真が役に立つ日が来ない方が良いんですがね。
それにしても、それから向こう行けてないなぁ。元気かな。遠縁の親戚もそうだけど受け入れてくれた農家のおばちゃん、話してくれた地元のおじさん、ごはん作ってくれたお兄さん。また行けたら良いな。
3.終わりに
なんだかやっぱりしんみりしてしまいますね。とりあえず今日は脱稿に満足して、9年前を偲んで眠ろうと思います。
それでは附木でした。おやすみなさい。